俳優松重豊(59)が、18日、都内で映画「ツユクサ」(平山秀幸監督、29日公開)完成披露プレミアイベントに出席した。

作品の内容にちなみ、「最近起きた奇跡」について聞かれ、松重は「朝ドラの時に新幹線で大阪に行って、僕が座る席に座っている人がいて、リーゼントだったので声をかけるの嫌だなと思って、でもマスク越しに見たことあるなと思ったら、みやぞんという芸人さんだった」と話し、笑いを誘った。

「すいませんと声をかけたら、僕の顔を見て立ち上がって、『お久しぶりです、どうも! これからお仕事ですか?』と言われたので、『そういうことじゃなくて、チケット間違えてませんか?』と言ったら、『すいません! でも会えて良かったです』と言われて後ろに下がっていたので、芸人さんって、初めて会った人にも『お久しぶりです』を言う教育をされてるのかなと思っていて…一応調べたら、あるドラマのエキストラで野球部員として入っていたとウィキペディアに書いていて…その野球部の監督、僕やっていたんです」と続け、2007年に放送されたフジテレビ系「プロポーズ大作戦」で共演していたことを明かした。「結構奇跡でしたね」と会場を笑わせた。

ほかに、小林聡美(56)斎藤汰鷹(12)ベンガル(70)平山秀幸監督も出席。4月に中学生になったという斎藤は同作で、初体験がたくさんあったと話し、斎藤は「カツラを夏場に被ったり、初めてルートビアを飲んだり、月の隕石(いんせき)を撮影中に見たりしました」と笑顔を見せ、小林は「目線の高さが撮影の時と全然違って、足も25センチと言うし、会うたびに大きくなって、違う生きものになってしまっている感じです」と感嘆した。

同作は、主人公・五十嵐芙美の日常に起きた小さくて大きな奇跡から、日常には奇跡があふれていると、気づかせてくれる物語。

松重は「見てる僕も高校生に戻っていたり、そういう感覚になっているのが不思議でした」と明かし、「まさかこの年になって恋愛というものを担うなんて夢にも思っていなくて、挑戦でした」と作品への思いを語った。