声優石川由依が5日、都内で、アニメ映画「とんがり頭のごん太~2つの名前を生きた福島被災犬の物語~」(西澤昭男監督)の公開記念舞台あいさつに出席した。

東日本大震災で福島・浪江町に取り残されてしまった被災犬のごん太と、その家族らの物語。

石川は被災地のペットを救うボランティアを行う大学生・吉野由紀を演じる。被災犬の保護活動について「脚本を読んでこういうことがあったんだ、こんなに大変なことがあったんだと知りました」。また「アニメだけど、ドキュメンタリーのような作品で、本当にあったことが描かれている。東日本大震災を忘れないためにも見ていただきたいし、私も忘れないでいようと思います」と語った。

作品の舞台となった福島にはまだ訪れたことがないという。兵庫出身のため、ゆかりはないと思っていたが「母と話をしていたら、母方の曽祖父が福島で農業をしていたと。大名行列でお殿様が立ち寄るくらいだったそうです」とうれしそうに報告。食にも興味津々で「いつか福島に行って、なみえ焼きそばを食べたいです」と思いをはせていた。