NHKは9日、小栗旬主演の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜午後8時)の第7次出演者発表を行い、中世きっての名僧・慈円を山寺宏一(60)が演じることが分かった。大河初出演となる。

僧侶を演じる山寺は「まさか、まさかのオファーに震え上がりました!山寺という名字であること、小学生の頃のあだ名が『和尚さん』だったことに感謝です(関係ないですか?)」と出演に大喜びする。

役どころについては「仏教界で地位を築き、政界にも影響を及ぼし、さらに自らの心の内を詠み数多くの名歌を残した慈円。知れば知るほど魅力的な人物だと感じています。天下太平を祈り公武両立を理想としたといわれている慈円が、このドラマでどのような役割を担うのか? 心して挑みたいと思います」と気合。脚本の三谷幸喜氏からは「『威厳9割、いかがわしさ1割なイメージで』というアドバイスが。逆にならないよう気をつけます!」と意気込む。

三谷氏の作品には、声で多く出演し「どれもこれも素晴らしい作品で『本当に僕でいいのだろうか』と毎回プレッシャーを感じつつ楽しく演じさせていただいています。さすがに今回は楽しむ余裕は全くないと思いますが…」。共演の瀬戸康史、中川大志とはテレビ東京系「おはスタ」でともに時間を過ごし「2人のすさまじい進化と活躍を遠くから見守って来た者として、同じ大河ドラマに出られるというのは実に感慨深いです」としみじみ。「梶原善さん八嶋智人さん中村獅童さんとは、仕事よりプライベートな交遊の方が多い感じです。今作での3人の大活躍を楽しんで見ていたら、まさかの自分へのオファー!! 重ね重ね驚いております」と話している。

出演者発表は8日にも行われ、のえを菊地凛子、土御門道親を声優関智一、平賀朝雅を山中崇、初を福地桃子、藤原兼子をシルビア・グラブが演じることが明らかになっている。