TBS佐々木卓社長とバレエカンパニーなどを運営する「K-BALLET」熊川哲也代表取締役社長が19日、都内で、資本業務提携記者会見を行った。

世界的バレエダンサー熊川が代表取締役を務め、アジアトップクラスのバレエカンパニーやバレエスクールを運営する同社をTBSの関連会社化して業務提携し、アジア進出など、さらなる事業拡大を目指す。

熊川は「一点の曇りもなく、この場でみなさんにご説明できることをうれしく思います」。

今回の提携を「理想とする、やりたいと思うことをスピードアップするいい機会」と表現。過去25年にわたって両者が手を取り合って事業に取り組んできた歴史もあり、「双方どちらともなく25年たてば、あうんの呼吸で形作られてきました」と資本業務提携の経緯を明かした。

熊川は日本全国、アジア各国への教育事業拡大などに意欲を示した。今後、注力していくバレエ教育について「感受性が一番大事な教育。心で感じられる子どもたちっていうのがバレエ教育って大事」と説いた。

カンボジアやベトナム、フィリピンなどアジア各国でバレエが盛んになっていることにも触れ、「ケーススタディをアジアで開拓できたら」とメソッドを広めていく考えだ。

これまで「K-BALLET」の事業に関わってきたことについて佐々木社長は「かねてTBSの誇りでした。矜持(きょうじ)でした」。業務提携については「やったー! という感じ」と率直に思いを語った。

会見では、同社バレエスクール所属の子どもたちがパフォーマンスを披露した。佐々木社長は「すごいいい笑顔で踊っていました。いろんな夢を見ているんだろうな。夢をお手伝いすること、夢見る子どもたちをお手伝いすることは何より誇りです」。さらに「我々はアジアでナンバーワンの芸術集団になる。それを後ろから押させていただく」と力を込めた。