演歌歌手鳥羽一郎(70)と海援隊が19日、川崎市のクラブチッタで「鳥羽一郎・海援隊ライブコンサート」を行った。意外な“音楽の縁”が明らかになった。

これまで番組共演や、NHK紅白歌合戦の楽屋が一緒だったこともあったというが、今年1月発売の鳥羽のデビュー40周年記念曲「一本道の唄」の作詞を武田鉄矢(73)が手掛けたことが縁で実現。この日のコンサートでは、武田が「鳥羽一郎版マイウェイ」という同曲をはじめ、それぞれの楽曲を披露。海援隊のコンサートでのみ歌い継がれてきた「エデンを遠く」を一緒に歌唱した。

鳥羽は合同コンサート開催に「夢のようです」と話しつつ、武田は鳥羽との意外な“縁”について明かした。鳥羽のデビュー曲にしてヒット曲「兄弟船」などを手掛けた星野哲郎さんを、武田は「ずっと横目でにらんでました」。その理由について「星野さんの詞の才能に圧倒されてきて、センスがすごいなと自分も作詞活動をしてきました。『兄弟船』も本当にうまい。どこかで見てくれていたら、この若造も一生懸命仕事していると認めてくれたらうれしいです」。

さらに「これは余談ですが…」と前置きした上で「トラックの前に飛び込む役の名前が『星野達郎』でした。一文字違っていたら、トラックの前には飛び出なかったかな」と、ドラマ「101回目のプロポーズ」を引き合いに笑いを誘いつつ「その運命の巡り合い、わが運命に乾杯です」と鳥羽とも関わる音楽の不思議な縁に、感慨深げだった。