俳優、テレビ朝日系クイズ番組「100万円クイズハンター」の司会者として活躍し、今年4月16日に老衰のため85歳で亡くなった柳生博さんのお別れの会・セレモニーが30日、柳生さんがオーナーを務めた山梨県・八ケ岳倶楽部で行われ、俳優の平泉成(78)がビデオメッセージを寄せた。

平泉は家族ぐるみで付き合いがあったといい「私たち家族はここ10年、紅葉の季節と年末は八ケ岳倶楽部に訪れていました。コーヒーを飲み、時にワインを傾けながら、カタクリの花のこと、野鳥の話など多岐にわたって話を聞かせてもらいました」。

さらに「俳優座から始まった柳生さんの役者人生とはどんなものだったのでしょうか。同業者ですので想像は出来るのですが、ものすごい量の仕事をこなし、あっという間に八ケ岳に移住されました。役者をするよりももっと大切な何かを見つけられたのかもしれませんね」とコメントした。

平泉は柳生さんの最後の役者仕事となったドラマについても触れ「『やすらぎの刻~道』で見せてもらった演技は気迫にあふれ、丁寧で気品すら感じさせる、素晴らしいものでした」といいその上で「柳生さんはカタクリの花が大好きだった、息子さんのもとへ空高く、飛んでいったんでしょうね。お疲れさまでした。ありがとうございました」と故人をしのんだ。