北野武として数々の映画を監督してきたビートたけし(75)が3日、公式サイトで、手掛けた映画「首」が、一部で「お蔵入り状態になっている」と報じられた件について見解を示した。

この日、デイリー新潮は、「首」が完成間近にもかかわらず、KADOKAWA側とのトラブルで、編集作業がストップしていると報じた。

たけしは公式サイトで「『首』については、撮影当初からKADOKAWAに早く契約を結んでくれとお願いしていたんだけど、編集作業に入ってもまだ契約してくれないので、やむを得ず作業を止めた。何人かのスタッフも契約内容に納得がいかず、クランクアップまで契約をしていない人がいたらしい」と、状況を説明。

さらに「俺の場合も同じで、今になっても契約できていない。金の問題ではなくて、KADOKAWAが提案してきた契約の内容があまりに一方的な内容だったので、こっちとしては、法律に従った公平な内容にしてくれとお願いしていただけで、無理な注文なんてしていない。契約してくれれば編集作業も再開するよ」とした。

また、製作サイドがネットフリックスからの出資を得ようとしていたことを受け、たけし側も資金を要求した-という趣旨のことを報じられた件については「今度の映画にネットフリックスが関わるかもしれないということも、後から聞いたことで、それに関して金の要求なんて一切していない」と否定した。

「首」が最後の映画、と報じられたことについても「俺の最後の映画ではない。今、他の映画の準備をしている真っ最中だ」と記している。

たけしは「この週刊誌はうそばっかり書くので、これからはこちらで本当の話を伝えます」との強い言葉で締めくくっている。 

この件に関し、KADOKAWAは日刊スポーツの取材に対し「お答えすることはございません」としている。