歌舞伎俳優中村芝翫(56)が8日、主演舞台「夏の夜の夢」(9月6日から、日生劇場)の制作発表会見を都内で行い、共演者らと意気込みを語った。

シェークスピア喜劇を日本を舞台にした新演出で描く。難解な世界観で知られる作品とあって、「映画を見たが、ちんぷんかんぷんでまったく意味が分からない」「けいこに入っているが、思うように作品がつかめない」と大笑い。今後のけいこを通し、「『夏の夜の夢』の魅力をふんだんにお目にかけたい」とした。

同様の印象は、音楽を担当する松任谷正隆氏(70)も持っており、「映画を見たが、まったく面白くなくて、これをやるのかよと思った」とぶっちゃけた。演出の井上尊晶氏から世界観を聞くうちに考えが変わったとし「最初は理解できなかったが、ひょっとしたら面白くなると今は思っている」。また「とんちかんかんな話にリアリティーもたせるのが僕の役割。夢という矛盾を不協和音にたとえてリアリティーを出したい」と語った。

一方、シェークスピア喜劇初挑戦のSixTONES高地優吾(28)は、「台本を読んだ時にすごく面白い作品だと思ったので、皆さんの意見を聞いて1人でドキドキしている」と笑わせた。

この日はほかに、南果歩(58)、宇梶剛士(59)、生駒里奈(26)も登壇した。