ザ・ドリフターズのメンバーでコメディアンの加藤茶(79)が13日、TBS系グルメトーク番組「人生最高レストラン」(土曜午後11時30分)に出演。志村けんさん(享年70)をグループに引き込んだ経緯について明らかにした。

1969年(昭44)頃まで主にバンドとして、いかりや長介さんがリーダーで創設されたザ・ドリフターズは、ピアノ担当の荒井注さんが1974年(昭49)に脱退。荒井さんは「オレは年だし、おまえたちについていけない。辞めさせて」と明かされたという。その後にリーダーのいかりやさんは、外部から新たな人材を採用しようと考えたが、加藤はボーヤ(ドリフの付き人)としてグループを支えていた志村さんを強烈に推薦した経緯を語った。「志村がいるじゃないと。志村はネタの作り方とか、(ドリフの)ネタの雰囲気も全部知っているのでやっぱりアイツが1番適任だと思ってすごい口説いてOKになった」と明かした。

番組司会の加藤浩次は「茶さんが志村さんをドリフに誘ったんだ」。YOUからは「やべえ~5時間その話を聞ける~」との声が上がった。

志村の加入当時は「荒井注の代わりとして(周囲から)見られるので(志村の芸は)何をやってもウケないの。あいつも2年ぐらい悩んで、『おまえも自分のやりたいことを長さんに言わないと長さんもOKしないぞ。やりたいことを自分から言いなさい』」とアドバイスしたという。

そこから志村さんがブレークした。「東村山音頭だよなあ」と加藤が懐かしそうな表情で振り返った。5人のドリフ時代は16年間。加藤はこのグループでの活動について「本当に青春だよね。16年やったけどあっという間に過ぎた。自分たちは売れたとかスターになった気分はなかった。お客さんにウケたことがうれしかっただけだよね」と振り返った。