人気YouTuberのHIKAKIN(ヒカキン)が、14日に都内で出演したイベントで、ステージに突如上がった不審な人物から首に手を回されるなどされた事案について、HIKAKINのマネジメントとイベント共催を担うUUUM(東京・港区)が15日、不審者の会場への侵入方法などを調査したとする文面を公式サイトに掲載した。

同文書でUUUMは、不審者の侵入が「チケットを所持され建物内に入場済みのお客様を利用する形で行われ、その方法が相当に特殊であったことが判明」したと報告した。また、運営委託先のプロモーター、ディスクガレージ(東京・渋谷区)もコメントを掲載し、侵入は「想定外のケース」だったとして、謝罪と、再発防止を徹底するとしたコメントを発表した。

HIKAKINはゲーム実況のインフルエンサーらが集まる14日のイベント「オールスター大運動会@代々木競技場」出演時、ステージにあがった傘をさす不審な男性から首に手を回され、ピンマイクを奪われるなどした。出演後にはツイッターで無事を報告。UUUMも同日、公式サイトで、侵入者を複数スタッフで取り押さえ、所轄の代々木署に引き渡したこととともに、出演者やスタッフにけがなどはなかったことを報告していた。

▽以下15日のUUUM発表文

8月14日、国立代々木競技場第一体育館にて、UUUM株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 社長執行役員:梅景匡之)が共同開催した「オールスター大運動会@代々木競技場」第二部において発生した不審者侵入事件について、あらためて経緯と、今後の対策方針についてご報告いたします。

<会場建物への侵入方法について>

本イベント運営に際し、当社および運営委託先である株式会社ディスクガレージ、株式会社ポニーキャニオンと協議の上、当該会場で実施される大多数のイベントと同等の警備体制を敷いておりました。従って、チケットを所持せずに会場建物に立ち入ることができない導線設計を確立しておりました。

しかしながら、当該不審者の会場建物への侵入が、チケットを所持され建物内に入場済みのお客様を利用する形で行われ、その方法が相当に特殊であったことが判明しており、この点については、運営委託先各社と重要な課題として喫緊の対策が必要と考えております。

<会場建物侵入以降について>

会場建物内の警備体制については、一般のお客さまが立ち入り可能なエリアと、イベント関係者のみ立ち入り可能となるエリアが、通行パスによって明確に切り分けられておりました。

当該不審者が会場建物内に侵入後、ステージまで到達してしまった経緯については、パスチェックゲート以外の箇所を突破した事実が判明しており、この点については、ディスクガレージ社における体制が十分でなかったとのコメントをいただいております。

▽ディスクガレージ社によるコメント

「弊社としては基本的な使命として、出演者・スタッフ及び来場者の安全を確保することを大前提と考えております。また、日頃その点に留意して警備体制を構築・運用してまいりました。この度のような想定外のケースに関しましては、各会場の構造や導線を再確認し、再発の防止に努めてまいります。関係各位に多大なるご迷惑をお掛けしたことを深くお詫び申し上げます。」

当社は、今後開催するイベントに関し、改めて出演者、来場者およびスタッフの安全確保を最優先として、委託先各社とともに、運営警備体制の強化・改善に取り組んでまいります。