岡田准一(41)が16日、都内で行われた主演映画「ヘルドッグス」(原田眞人監督、9月16日公開)のジャパンプレミアに出席した。キャストとともに白いリムジンからレッドカーペットに降り立ち、頭を下げた。その後劇場内に入りステージに登壇し、観客から拍手を浴びた。

スーツ姿で登場し「こうして皆さんの前で、完成したということをお伝えできることがうれしいです」と喜びを伝えた。自身にとっては昨年11月1日のV6解散後、初めて公開される主演映画となる。「とても挑戦的で挑発的で、言い方は難しいですけど好き嫌いが分かれる映画になっております。こういう映画で原田監督からやろうよって言っていただけて、新しい役者人生の1ページを踏ませていただけたんだなって思いながら撮影していました」と感謝。「考えず、感じて見てください」と笑顔で呼びかけた。

同作は深町秋生氏の小説が原作。岡田は、愛する人が殺される事件を止められなかったというトラウマを抱え“闇落ち”した元警察官で、正義も感情も捨て復讐(ふくしゅう)にのみ生きてきた男、兼高昭吾を演じる。その闇と狂犬ぶりに目を付けた警察から潜入捜査を強要され、ヤクザ組織でのし上がっていく。ハードなアクションも披露し、裏社会をドラマチックに描く。

劇中で岡田とバディーを組む坂口健太郎(31)は「すさまじいものができたな、と映画館で初めて見た時に思いました」と明かした。「すごくいろんな感情が充満したような日々を送って、いつの間にか終わっていたというような怒濤(どとう)の現場でした。この映画の爆発力が映像になっていると思うので、ぜひご覧になってください」とアピールした。

坂口の印象について、岡田は「めちゃくちゃすてきなんですよね。ピュアというか、坂口くんはちゃんとバランス良くいろんな方向にいける。結構さらっとやられるから、うらやましかったですね」と称賛した。坂口は「ありがとうございます。うれしいです。僕だけが戦っているシーンでも、岡田さんは監督とモニターを見て、すぐ側にいてくれる。劇中でも『アニキ』って慕っているんですけど、カットかかった後も自然とそういう関係になっていた。すごく心強い存在です」と感謝した。

共演のMIYAVI(40)から、撮影の合間に岡田が坂口に筋トレをさせていたと明かされると、岡田は「僕、トライストーン(坂口の所属芸能事務所)の人には筋トレさせるって決めているんですよ。田中圭君とか」とジョークで返し、笑いを誘った。さらに「坂口くんは最初腕立てをしていたんですけど、それだとパンプアップにならないよって、教えていました」と明かした。坂口も「体が見えるカットがあって。『それ(腕立て)は違うよ』って」と笑顔で振り返った。

松岡茉優(27)北村一輝(53)大竹しのぶ(65)も出席した。