オープニングアクトに続く先頭バッターとして、FUNKY MONKEY BΛBY’S(ファンモン)のファンキー加藤(43)とモン吉(43)が神宮球場に初登場した。

「ちっぽけな勇気」でステージの幕を開け、09年の紅白歌合戦初出場時の歌唱曲「ヒーロー」や夏をテーマにした新曲「ROUTE 16」「西日と影法師」など熱唱した。

約50分のステージを終えた加藤は、Tシャツを腰まで汗びっしょりにして、初ステージの感想を語った。 「(コロナ禍で)この2年間くらい忘れかけていた、皆さんと音楽を分かち合うこと、歩んできた日常をちょっとだけ取り戻せたような気がしました。すごく感動的でした」と納得の笑顔を見せた。

この日は朝からソワソワしていたという。「神宮花火は東京に住んでいる人たちなら、1度は見たり、遠くで音だけ聞こえたりしたことがあると思う。今日、初めてステージに立つので、朝からソワソワしていました」。

最後の曲「西日と影法師」では照明セットによじ登り、「一緒にジャンプをして」と呼び掛けて会場との一体感を楽しんだ。「花火がメインなんで、(最初は)楽しめる人が楽しんでという感覚でしたが、最後の曲で、なるべく多くの人と踊りたくなっちゃった。最前列にいた4人組の親子が、立ち上がって飛んでくれたのが見えた。中学生か高校生くらいの娘さん2人と。勝手な想像ですが、すごく楽しそうに飛んでいて良かったなと思いました」。

所属するレコード会社がかつて、神宮球場の近くにあった。

「神宮花火大会って、仕事の合間とか、仕事終わりにビルとビルの隙間から見える、遠い花火大会だったんです。これまでは、センチメンタルな気持ちで見ていたんですが、そこに今日立てたのはすごく感慨深い。また機会があれば歌わせていただきたい」