作家、劇作家で演出家の宮沢章夫さんが、9月12日にうっ血性心不全のため亡くなっていたことが20日、明らかになった。65歳だった。主宰する所属劇団「遊園地再生事業団」の公式ツイッターが発表した。

同劇団はツイッターで「かねてより入院療養中だった宮沢章夫が、9月12日、うっ血性心不全のため都内の病院で永眠いたしました。65歳でした。ここに生前のご厚誼を深謝し、謹んでご通知申し上げます」と報告。「葬儀は先週末に聖イグナチオ教会で執り行いました。秋晴れの下の旅立ちでした。入院中の宮沢のツイートに多くの方々から心を寄せていただいたにもかかわらず、お知らせが遅くなりましたこと深くお詫び申し上げます」とした。

さらに「長年にわたり宮沢の活動を応援してくださった皆様、支えてくださった皆様に、改めて御礼を申し上げます。本当にありがとうございました! 宮沢章夫は幸せ者です。いま、『牛への道』で安らかに夢を見ていることでしょう」と伝えた。

公式サイトによると、宮沢さんは多摩美術大学中退後、24歳でさまざまな種類の執筆業をはじめ、85年に竹中直人、大竹まこと、いとうせいこうらとともに演劇ユニット「ラジカル・ガジベリビンバ・システム」を結成。作・演出をすべて手掛けた。90年に「遊園地再生事業団」の活動を始めた。