落語家三遊亭円楽(さんゆうてい・えんらく)さん(本名・会泰通=あい・やすみち)が9月30日、肺がんのため亡くなった。72歳。8月末から肺炎で入院していた。

円楽さんは18年に初期の肺がんで手術を行い、19年には脳腫瘍、今年1月には脳梗塞が見つかるなど、晩年は病との闘いだった。闘病の道のりは以下の通り。

▼18年10月 初期の肺がんと診断され、手術。8日間入院で、退院翌日に高座復帰。

▼19年7月 脳腫瘍のため入院。放射線治療やステロイド投与などを受けた。8月11日初日の国立演芸場中席には病院から通って出演し、「リハビリと思ってやらせてください」と客席にあいさつ。同19日に退院。

▼22年1月 脳梗塞が見つかり入院し、5月20日に退院。7月22日の「三遊まつり」で報道陣の前に姿を見せた。8月に高座復帰し、「みっともなくてもいい。死ぬまでやります」と涙をぬぐった。

▼22年8月27日 肺炎のため入院したことを所属事務所が発表。「2~3週間入院の見通し」として療養を続けていた。