10日放送の俳優吉沢亮(28)主演フジテレビ系連続ドラマ「PICU(ピーアイシーユー)小児集中治療室」(月曜午後9時、初回30分拡大)の初回視聴率が10・3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と11日、分かった。個人平均視聴率は6・1%だった。

吉沢のドラマ出演は、昨年主演したNHK大河「青天を衝け」以来。PICUはPediatric Intensive Care Unitの略で小児専門の集中治療室。15歳以下の子供を対象の“子供のためのICU”だ。吉沢が演じるのは北海道で生まれ育った、27歳の駆け出しの小児科医・志子田武四郎(しこた・たけしろう)。幼い頃に父親を亡くし、母親(大竹しのぶ)に女手ひとつで育てられた。新設されるPICUに異動を命じられ、小児集中治療のパイオニア植野元(安田顕)と出合う。

第1話で、武四郎は北海道札幌にある丘珠病院に勤める小児科医。ある日、小児科科長の鈴木修(松尾諭)に呼び出され、新設されたPICUへの異動を命じられる。「栄転だよ!」とはやし立てられるがままに向かい、そこでPICU医の植野と出会う。

植野は日本各地でPICUの整備を推し進めてきた小児集中治療のパイオニア。「日本一広大な自然を相手に、医療用ジェット機を運用した日本屈指のPICUを作る」という“最後の大仕事”を成し遂げるため、東京からはるばるやってきた。

陸路での搬送が絶望的な北海道で、医療用ジェット機で雄々しい山を越えて1秒でも早く搬送すること。そして、どんな状況のどんな子どもであっても全員を受け入れられるPICUを作ること。そんな壮大な目標を掲げる植野だが、現状のPICUは圧倒的人材不足で急患を受け入れられる状況ではなかった。

そんな中、稚内市の病院から「5歳の少女が転院先を探して4時間も待機している」という衝撃の電話が入る。「私たちまだ準備が」と皆が困惑する中「どんな状況のどんな子どもでも受け入れる」という植野の確固たる信念に従い、少女を受け入れることになった。