お笑い芸人の加藤浩次(53)らが、死去したザ・ドリフターズのメンバーでタレントの仲本工事(なかもと・こうじ)さん(本名・仲本興喜=なかもと・こうき)の功績をたたえ、追悼した。

加藤は20日、MCを務める日本テレビ系「スッキリ」に出演。仲本さんが死去したことを報じた。国民的人気を博したザ・ドリフターズにおける仲本さんの存在の大きさについて「仲本さんとブーさんの存在ってすごい大きくて、そこがいることによって1個ワンクッション、振りができて、そして笑いが生まれるっていう、大事なポジションなんですよね。そこは皆さんわかっているとは思うんですけど」と、芸人の目線から説明した。

また、コメンテーターを務めるジャーナリストでミュージシャンのモーリー・ロバートソンは、1966年のビートルズ日本公演で前座を務めたザ・ドリフターズの映像を視聴したといい「本当にドリフターズのみなさんが初々しいんですよね。ギターを抱えた仲本さんも出て来て、本当に天性のミュージシャンがそのままコメディーに入っていったんだなっていう足跡がわかる」とコメント。

また、ザ・ドリフターズの歌が流行していた時代を振り返り「インターナショナルスクールのハーフの子たちもみんなで歌っていた。あまりにも歌うもんだから、学校側が『英語しゃべらなくなる』って禁止にするくらい大ヒットだった」と明かし、「本当に国境を越えてドリフターズ、そして仲本さんの魅力が子どもたちのハートをつかんでいた」と語った。

仲本さんは今月18日午前、横浜市西区浅間町5丁目の横断歩道のない交差点を歩いて渡ろうとしたところ、ワゴン車にはねられて重傷を負った。病院ですぐに手術を受けたが、19日午後10時22分、急性硬膜下血腫のため亡くなった。81歳だった。

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