西島秀俊(51)が25日、都内で開催中の東京国際映画祭で1、2話が上映された、主演配信ドラマ「仮面ライダーBLACK SUN」(Amazonプライムビデオで28日配信開始)舞台あいさつに登壇。R18+(18歳以上鑑賞可)指定作品だが「ギャラを全部、返しますから子どもが見られるバージョンを」と白石和彌監督(47)にリクエストした。

「仮面ライダーBLACK SUN」は、1987年(昭62)にテレビ朝日系で放送された「仮面ライダーBLACK」を、白石監督がリメーク。西島が仮面ライダーBLACK SUN(ブラックサン)こと南光太郎を、ダブル主演の中村がライバルの仮面ライダーSHADOWMOON(シャドームーン)こと秋月信彦役を演じた。

西島は、自身が生まれた1971年(昭46)3月29日から5日後の、同4月3日に「仮面ライダー」の第1話「怪奇蜘蛛男」が放送されたと司会から聞き「ええっ」と驚いた。「仮面ライダー」への思いを聞かれると「51歳になりましたけど、長い間、愛されたシリーズの中でも金字塔の『仮面ライダーBLACK』のリメーク。光栄とともにプレッシャーを感じて受けました」と語った。その上で「近年の『仮面ライダー』も、とても面白いものが、たくさんできていて、ぜひ参加したいと思っていたけれど、僕の年だと正直、敵役だと思った。今回、仮面ライダー役をオファーしていただいたので即決しました」と語った。

司会から「近年の『仮面ライダー』というと、息子さんと、ご覧になっている?」と聞かれると「そういうところもあります」と、2人の息子を持つ父の顔を見せた。今作は「R18+」(18歳以上鑑賞可)になっており「ギャラを全部、返しますので、子どもが見られるバージョンを作っていただければと個人的には思います」と白石監督にリクエスト。同監督は「R18+になってしまい…僕の不徳の致すところ」と苦笑した。

中村は「仮面ライダーBLACK」が放送された頃は1~3歳だった。次作「仮面ライダーBLACK RX」の放送終了後、2000年(平12)に再開するまで『仮面ライダー』シリーズは空白期間だったがオファーはどう感じた? と質問が出た。中村は「『RX』を小さい頃、兄貴とテレビにかじりついて見ました。その後、レンタルビデオで借りて見ていた中で、その中でも、やっぱりシャドームーンは強烈に覚えていて」と答えた。

その上で「今回、オファーがきたと言うよりは(企画を)やるという話を聞き付けて、僕が『シャドームーンをやらせてくれ』とプロデューサーに言った、みたいなスタートがある」と自ら“逆オファー”したも同然で演じたと明かした。そして「シャドームーンは、今回から初めて、仮面ライダーと言われ方をするようになったんですけど憧れの存在だったので非常に気を引き締めてやらせていただいた」と笑みを浮かべた。