デビュー45年を迎えたフォークシンガー松山千春(66)が17日、東京・国際ファーラムで、全国24都市全25公演を行うツアーの東京公演を開催した。

約5000人が手拍子で開演を待ちわびる中、幕が開き松山が手を振りながら登場。「優しい風」でオープニングを飾った。松山は「大変長らくお待たせしました、約1年ぶりの東京です。松山千春です」とあいさつし、拍手を浴びた。しかし「開演前には手拍子がたくさんだったのに、ベルがなった瞬間に手拍子が無くなってさ」と、ジョークもたっぷり。そして「わざわざ足を運んでくれて、それだけでありがたいよ」と感謝した。

今回のツアーは、関東だけでも多くの公演を行った。10月18日に千葉、22日に茨城、11月15日には埼玉・飯能市でライブを開催した。飯能市でのライブについて「人口8万人だから会場に人が来るのか? と思ったら、すごく盛り上がったんだよ」と話し、笑いを誘った。その上で「だから東京どうなる? 頼むぞ東京! すべての曲を全力で歌うので、俺の魂が届くように!」と呼びかけた。

ライブは約2時間半で「時のいたずら」「あなたへの愛」など、全17曲を披露。松山は「選曲も東京バージョン。これは地方では歌えないなっていう曲も歌わせてもらうよ」と、東京限定のセットリストでファンを魅了した。