米歌手テイラー・スウィフト(32)の新アルバム「ミッドナイツ」の販売に合わせて発表された北米ツアー「エラズ」のチケットが15日に先行販売され、1400万人ものファンがサイトに殺到したことでクラッシュし、購入できないファンが続出して大炎上している。

18日に予定していた一般販売の中止も決まり、転売サイトでは早くも3万5000ドル超えのチケットも出ているという。

チケットの購入を巡り、販売開始直後から「購入手続きができない」とSNSにファンの苦情が殺到するなどしていた。販売元の米チケット販売大手チケットマスターによると、先行販売は事前に「認証済み」のファン150万人が対象だったが、認証を持たない大勢のファンもアクセスしたことが原因で、1400万人という「前例のない需要でインターネットのトラブルが発生した」と説明している。

米CNNによると、転売サイトでは23年3月17日のアリゾナ州でのツアー開幕チケットが1万7000ドルで販売されているほか、5月26日のニュージャージー州での公演は2万1600ドル、4月28日のアトランタ公演は3万5438ドルの値をつけている席もあるという。一番安いチケットでも正規価格を大幅に上回る最低350ドルで、ファンからは不満の声が上がっている。

スウィフトにとっては2018年以来5年ぶりの待望のツアーとなる。前ツアーは2億6610万ドルのセールスで北米でのチケット売り上げ記録を更新しており、今公演で再び記録更新の可能性も出ている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)