米歌手テイラー・スウィフト(32)が18日、自身の全米ツアーのチケット販売を巡る大混乱について「耐え難い」と述べ、販売元の大手チケットマスターの対応を批判した。

5年ぶりとなる来年開催予定の北米ツアーのチケットの先行販売が始まった15日、申し込みが殺到してサイトがクラッシュし、購入できないファンが続出。18日に予定していた一般販売も中止され、批判が殺到している。

スウィフトはインスタグラムの投稿で、大切にしてきたファンとの関係を外部の団体に委ねることはとても難しいとコメント。「何もできずに失敗が起こるのをただ見ていることは、とても苦痛」と述べ、チケットの入手困難に陥った理由はたくさんあると販売元を非難した。

チケットマスターは事前に認証を受けた150万を対象に先行販売を開始したものの、認証を受けていないファンのアクセスが殺到したほか、コンピュータープログラムが自動的に申し込むボット攻撃もあり、約35億件の申し込みがあったと説明。「歴史的に前例のない需要」でシステム障害が起きたと述べていた。スウィフトによると、事前に「これほどの需要に対応できるかどうか」何度も確認していたという。

チケットマスターは19日、「テイラーと彼女のすべてのファン、特にチケットを購入しようとしてひどい経験をしたファンに謝罪したい」と声明を発表した。(ロサンゼルス=千歳香奈子)