嵐の二宮和也(39)が22日、東京・旗の台の文教大学付属高校で、主演映画「ラーゲリより愛を込めて」(12月9日公開)の高校生試写会にサプライズ登壇した。高校生たちと同じ高1でデビューした当時を振り返り「とがってましたね」と明かした。

放課後に同作を鑑賞し終えた高校1年生230人の前に登場すると、大歓声を浴びた。講堂の壇上で「よろしくお願いします。ありがたい」と頭を下げた。「このような機会をいただきありがとうございます。試写会は何度かあったんですけど、学生さんたち、こんな若い世代の方々に見ていただくのは初めてだったので、どんな感想なのか聞けたら持ち帰りたいなって思います」とあいさつ。今月20日に第2子となる女児の誕生を発表して以来、初の公の場となった。

「みんなは15歳とか16歳くらいか。ちょうどデビューした時。とがってた気がします。自分の考えが一番正しいと思っていた年代だと思います」と回想し、苦笑いした。「だから、20歳くらいまでとがってていいんじゃないかな。ダメかな? そんなこと言っちゃ。先生ごめんなさい」と笑わせた。

さらに「先生方は大変かと思いますが、この時にとがっていたほうが、大人になって丸くなれる。大人になってとがるのが一番、痛い。だから今、先生たちに怒られたほうがまだいい」と説明。「先生たちはね、心が広いから。甘えましょう。とがっていいんじゃないかなと思います」と“ニノ流”でアドバイスした。

さらに「学校行事はやっておけばよかったと思っています。ほとんど出てないんですよ。都合上」と学生時代を振り返り、「文化祭、体育祭。めんどくさかったりとか、別にいいかってなったりもするじゃん。でも、そういう経験から未来が急に開けたりもするから。できる限り積極的に参加するといいと思います」と呼び掛けた。

あらためてデビュー当時に憧れていたタレントを聞かれ、「それは、先輩たちです。全ての先輩」と答えた。「自分たちがデビューするってなって、16歳の時に、スケスケの服を着て…。あっ、知らない人は検索しないでください」とくぎを刺して、笑いを誘った。「多感な年頃にああいうのを着て、頑張っていたら、うちの先輩たちは『お前たち、すごいな』って手放しで褒めてくれるので。フランクな感じで。高校生の時の思い出です」と明かした。

イベント終盤には「若い時って、若さが才能であることに気づきにくい。おじさんたちって後がなくて。ギリギリで生きています」と言葉に力を込めた。「親の管理下であるとか、先生たちが見てくるとか、いろいろ窮屈な思いもしているかもしれないけど、そこで永遠に失敗できる。暴れまくっていいんじゃないかな」と助言。「もちろん事件性が強いものはダメだと思うけど、ちょっとのいたずら、ちょっとチャレンジ、許してくれると思うので。そういうのも含めて経験してほしいなって思います」と締め、大きな拍手を浴びた。