女優黒木華(32)主演、阪本順治監督の映画「せかいのおきく」が4月28日に公開されることが4日、分かった。共演は寛一郎(26)池松壮亮(32)で、江戸末期に生きる庶民の姿を通して人と人とのぬくもりを描く。

黒木は「題名に込められた阪本監督の思いが、より多くの方に伝わるよう、おきくを演じられていたらと思います。今の時代につながる尊さがある作品になっている」とコメントしている。

寛一郎と池松は、古紙やふん尿を売り買いする人々を演じており「青春。それは、恋とせかいとうんち」(寛一郎)、「貧しくもみずみずしく生きる人々の映画です。今を生きる多くの人々に届くことを願っています」(池松)と話している。

オリジナル脚本作で、阪本監督は「低い視座から社会を眺めるだけではなく、汚いところから世界を描こうとする意欲作。しかも軽妙に、しかし美しく、だ。名付けて、糞ったれ青春時代劇!」と手ごたえを見せている。