お笑いコンビ、カカロニのすがや(31)が4日朝、サッカーW杯が行われているカタールから帰国した。前回ロシア大会で客席に飛んできたセネガル代表選手のシュートをヘディングでクリアして”W杯芸人”として注目を浴びた。今大会は、今月18日に決勝が行われるM-1グランプリで3回戦敗退したために、所属事務所と相方の栗谷(くりたに、33)の許可をもらってカタールへ。日本代表がドイツに逆転勝ちした初戦の前日夜にカタール入りした。

日本がドイツ、スペインに逆転勝ちした試合を振り返って「たった3試合しか見ていないのに、日本のサッカー史に残る2試合を見られてうれしいですね。戦前からベスト16、予選リーグ突破は出来ると思っていました。正直言って、ドイツには勝てるんじゃないかと。予選リーグで対戦することが決まってから、ずっとドイツ代表の試合をチェックしてきましたが、やりたいサッカーを90分間続けられないようでしたから。前半を0点に抑えれば、後半は三笘選手を投入してチャンスを作れると思っていました」と話した。

予選リーグで唯一負けたコスタリカ戦については「先発の選手を入れ替えたのは間違いではないと思って見ていました。ベスト8が目標ですから、どこかで選手を休ませることが必要。負けたけど、相手にワンチャンスを生かされた。ドイツ戦の逆をいかれたわけで、サッカーの難しさを思い知らされました」。

予選リーグ突破を決めたスペイン戦については「勝たなくてはならないから、きつい戦いでした。でも、まさかあんなにいい試合を見られるとは」と振り返った。

日本代表史上初の8強入りがかかる次のクロアチア戦については「勝てそうな気がする。プレスをかけてボールを奪いにいった時に、ドイツやスペインよりはボールを取れるんじゃないでしょうか。日本は疲労も分散しているけど、クロアチアは主軸が疲れている。モドリッチなどベテランもグループリーグでフル稼働している。やられる気がしない」と自信を見せた。

勝てば、次の準々決勝では「ブラジル-韓国」の勝者と戦う。「希望としては行けるところまで行ってほしい。自分自身の理想のW杯は、日本代表がブラジルと死闘を尽くすのを理想としてきた。ブラジルは勝てるイメージがわかない唯一のチームだから、こんなに早くは当たりたくないといのが本音。でも、ブラジルと戦う日本代表を見られるかもしれないのは楽しみですね」と声を弾ませた。

日本に帰国して、さっそく5日午前4時からABEMA「イングラント-セネガル」の中継にゲストとして出演する。「カタールに残りたかったけど、仕事が決まっていたので帰国しました。それに生後6カ月の娘にも会いたかったしね」。コンビ名のカカロニは、元ブラジル代表のカカとロナウドから。サッカー愛あふれるコンビだ。「僕もサッカーが好きだけど、選手としては相方の栗谷の方が実績がある。このW杯がサッカー関係の仕事が増える転機になったらいいですね」と話した。【小谷野俊哉】