奈緒(27)が17日、都内で行われた映画「#マンホール」(熊切和嘉監督、2月10日公開)完成披露試写会に登壇した。当初、演じた役は関西弁の設定だったが、自身が福岡出身であることから博多弁に設定が変わり、熊切和嘉(48)と一緒にセリフを考え、変えていったと振り返った。

奈緒は劇中で、主演のHey!Say!JUMP中島裕翔(29)が演じるハイスペック男・川村俊介に5年前に振られた、元彼女の工藤舞を演じた。不動産会社営業部で営業成績ナンバーワンの俊介は、社長令嬢との結婚式前夜に東京・渋谷で開かれたサプライズパーティーで酔い、マンホールに落ちる。舞は、警察にまともに取り合ってももらえなかった俊介から、唯一、連絡が繋がったことで、助けを求められる役どころだ。

トークの中で、熊切監督が「最初、関西弁にしていたところを、奈緒さんだから博多弁にした」と振り返ると、奈緒は「一緒に直して…基本的には言いやすいように、と直した」と振り返った。その上で「直していですか? と言うと『僕、結構、好きなんですよ…そのままでいけませんか?』と苦しい顔をされて。(直そうとしているせりふが)好きなんだなと。楽しかった」と笑みを浮かべた。同監督も「ベタだけれど、これは言って欲しい、というのがあった」と言い、笑った。

中島がマンホールに落ちるシーンを1人で演じる、1シチュエーションの作品のため、奈緒は電話での芝居が中心となった。「私はマンホールの外側にいる人間。こんなに電話のお芝居が多かったのは初めて」と振り返った。続けて「中島さんの(演技をした)映像はあったので、一緒にお芝居させていただく感じでありがたかった」と撮影を振り返った。

その上で「ずっと主人公が1人。いただいた時から本当に面白い企画だと思ったけれど、見ていて気持ちがリンクするので驚かされる。内容を知っていたのにハラハラして、予想できない展開の連続。私も初めて見る映像があって、日本で見たことのない、面白い作品が出来たぞ、と」と作品を絶賛。中島は「(奈緒の)博多弁が良いんですよ。男は、あれにやられちゃうなと。電話だけだと(演技は)難しいんですけど、奈緒さんが僕の芝居に見事にあわせてくださった。すてきでした」と奈緒に感謝した。

物語にちなみ、もしマンホールに落ちたら? と質問が出た。奈緒は「(舞台あいさつ前の個別)取材で母親、警察…とか答えたんですけど、実際、そうなったら『映画と同じことが起きちゃった!』と熊切さんに連絡したくなっちゃう」と答えた。熊切監督から「信じられないですね」と帰ってくると「信じてくださいよ!」と声を大にして訴えた。中島も「(マンホールに落ちる映画を)作っているんだから」と突っ込むと、同監督は自分が落ちた状況を想定し「妻に電話しますね…信じてもらえないと思う」と答えた。