宝塚歌劇団は7日、6月11日付で退団する宙組トップ真風涼帆の後任として、次期トップに芹香斗亜(せりか・とあ)が就くと発表した。真風と同時退団するトップ娘役潤花の後任は、春乃さくら。

芹香、春乃コンビの初作品は、7月23日に東京建物Brillia HALLで初日を迎える「Xcalibur エクスカリバー」になる。同作は「マタ・ハリ」「笑う男」などを手がける韓国のEMKミュージカルカンパニーが「アーサー王伝説」を新たな解釈で描く。作曲家フランク・ワイルドホーン氏らが創作陣に入り、19年に韓国で初演された韓国ミュージカルのヒット作。

芹香は07年入団の93期生。星組に配属され、12年4月に花組へ移った。星組、花組時代には新人公演にも複数回主演。15年に花組でトップ明日海りおが就任すると、芹香の立場も上がり、花組スターとして明日海を支え、17年には「MY HERO」で東上作品にも初主演した。

その後、同年10月、花組から宙組へ異動。宙組ではトップ真風を最も近くで支え、芝居ではダークな役も極めるなど、新境地を開いている。

春乃は16年入団の102期生。宙組に配属され、22年「NEVER SAY GOODBYE」で新人公演初ヒロイン。同年、宙組スター桜木みなと主演の「カルト・ワイン」では、東上作初ヒロインも務めていた。

また、真風らと同時退団する宙組組長・寿つかさの後任は、松風輝に決まった。副組長は秋奈るい。