長唄三味線奏者で人間国宝、杵屋勝国(きねや・かつくに)さん(本名牟田口照國=むたぐち・てるくに)が9日午後8時6分、神奈川県内の病院で、間質性肺炎の悪化でなくなった。77歳。通夜、葬儀は近親者で執り行う。

歌舞伎の出囃子の立三味線で、作曲も多数。

福岡県みやま市生まれで、6歳の時杵屋寿太郎に入門。14歳で杵屋勝国を名乗る。1967年、東京藝術大邦楽科を卒業。2019年、人間国宝に認定。2021年に旭日小綬章。ほか松芸能賞、文化庁長官表彰など。