乃木坂46が22日、横浜アリーナで、デビュー11周年記念ライブ「11th YEAR BIRTHDAY LIVE」を開幕した。19年9月から2代目キャプテンを務めた1期生の秋元真夏(29)から、副キャプテンの3期生梅澤美波(24)へのキャプテン継承が発表された。

アンコールで、26日の千秋楽公演をもって卒業する秋元が「私から、大事なお知らせをさせていただきたいと思います」と切り出した。「ここまでキャプテンとしてやってきて、折れることなくグループを引っ張って来られたのも、メンバーやスタッフさん、そしてファン皆さんのおかげです」と感謝し、「私キャプテンとしての活動は今日で終わりになるので、すてきな新キャプテンに引き継いでもらおうと思います」と続けた。

秋元が「新キャプテンは、梅澤美波です!」と発表すると、梅澤は涙ぐんでうなずいた。ファンから歓声を浴びた。秋元は「ウメは、副キャプテンになる前からまとめてくれたり、横で支えてくれました。心配の気持ちはないです。ウメにやってもらえてうれしい。引き継ぐことができて安心しています」と太鼓判を押した。

梅澤は「3代目キャプテンに就任しました。梅澤美波です」とあいさつ。「加入してからずっと、(初代キャプテンの桜井)玲香さんと真夏さんの姿を近くで見てきて。副キャプテンに就任してからは、もしかしたらその役割を自分が担う日が来るのかもしれないなと、気持ちを強く固めていました」と振り返り、「でも、キャプテンだと言われた時にすごく動揺している自分がいて、真夏さんが背負っていたものの大きさに気づきました」と吐露した。

「すごく重みのあるバトンを受け取ったと思ってます。でも、これからの乃木坂を引っ張っていくには、この重みだったり、怖さを吹き飛ばす力が必要なんだと思っています」と決意を新たにし、「後輩たちがのびのびと、不安な気持ちなく活動できるグループを目指して、そしてファンの皆さんが楽しんで追いかけられるグループにできるように。私なりに少しずつ頑張れていけたらいいなと思っています。よろしくお願いします」と伝えた。ファン1万2000人から大きな拍手を浴びた。

ラストの「君の名は希望」を終え、秋元は「キャプテンを引き継げてホッとしている気持ちもあります」とほほ笑んだ。「私のことをキャプテンとして支えてくださったように、ウメのことも支えて、ウメの笑顔を守ってもらえたらと思います」と後輩を思いやり、「12年目の乃木坂46もよろしくお願いいたします」と笑顔で呼びかけた。

【横山慧】