22日に急性大動脈解離で66歳で亡くなった落語家の笑福亭笑瓶(しょうふくてい・しょうへい)さん(本名・渡士洋=とし・ひろし)の通夜が26日、東京・中央区の築地本願寺第二伝道会館で行われた。

仕事を共にした芸能人らも多くかけつけ、笑瓶さんをしのんだ。

笑瓶さんをモチーフにしたネタを披露するお笑いコンビ、COWCOWの多田健二(48)は「ちょうど水曜日に漫才の予選会があって」と笑瓶さんが亡くなった日に行われた漫才の予選会で、笑瓶さんをモチーフにしたネタを披露する予定だったという。出番前に笑瓶さんが亡くなったことが判明したが「逆にやめるのも違うかなと思って」とネタは変えずに予選会に臨んだ。

そして「大オチで笑瓶さんのネタをやったんですけど、やった瞬間に(時間制限の)6分たった照明に変わって。相方が『笑瓶さんが反応してくれたんでしょうね』って言ったら会場が盛り上がって。おかげさまで盛り上がって終わりました、と伝えました」と話した。

笑瓶さんも、COWCOWのネタを喜んでいたという。多田は「ヘーイヘイヘイ、ショーヘイって言って黄色のメガネをつけるギャグがあるんですけど、仕事でお会いした時に『そうやって物まねしてくれるから、俺がテレビに出てなくても出てるみたいでうれしいわ』って言ってくださって」としみじみ。相方の善し(48)は「すごく盛り上がるんですよ。1回もすべったことないです。本当に感謝です」と話した。多田は「『ショウヘイ』って言った回数は僕が芸能界一だと思います。鶴瓶さんより言わせて頂いていると思います」と自負した。

会場内で、笑瓶さんの師匠の笑福亭鶴瓶にあいさつした際「落ち込んではる感じでした」と鶴瓶について説明し、「僕が(黄色の)メガネを出して比べたら『全く一緒やな』って笑ってくださいました」とひつぎの前でのやりとりを明かした。