昨年11月に61歳で亡くなった、俳優渡辺徹さんの「お別れの会」が28日、東京・港区のグランドプリンスホテル新高輪で行われた。お別れの会後に、タレント薬丸裕英(57)が取材に応じた。

薬丸は「長くお世話になりました。ドラマの共演から、地方ロケに一緒に2週間くらい行って、いろんなお話をさせてもらったり。僕も子どもの頃から将棋を指していたので、何回挑戦してもかなわないくらい上手で、勝つことを目標にしていました」。

徹さんの最後の舞台「今度は愛妻家」も鑑賞していたと明かし「お声がけいただいて。自分の番組のゲストに来てくれて、話をさせていただいた2日後倒れられて、帰らぬ人になってしまった。ゲストで来ていただいたのが、テレビの生放送では最後の出演で、自分の中で整理がつかなかった」と当時の心境を話した。

亡くなった直後には妻の榊原郁恵から深夜に電話があったという。「先週会ったばかりだったので、取り乱してしまって。でも郁恵さんは涙一つ流さず気丈に振る舞っていた」。その後仕事の合間に駆けつけて、3人での時間も過ごした。「郁恵さんが言った言葉が印象的で、徹さんの横顔を見ながら『何かまじまじと横顔を気にしてみてなかったんだけどこんなに鼻が高くてかっこよかったのね』と。その言葉が一番残っています」。

お別れ会では榊原のお別れの言葉に涙をこらえきれなかったといい、徹さんに「もう人に気を使うことなく、天国で満喫して、我々をいつまでも見守っていてくださいと言いたい」と涙をこらえながら語った。