ヘンリー王子(38)とメーガン妃(41)夫妻の友人で写真家のミサン・ハリマン氏が6日、夫妻の長男アーチー君の誕生日を祝って投稿した写真がチャールズ国王の戴冠式の祝賀ムードに水を差したと物議を醸している。

戴冠式が英ロンドンで行われたこの日、アーチー君は4歳の誕生日を迎え、米カリフォルニア州の自宅でメーガン妃と妹リリベットちゃん(1)、妃の母らと共に小さな誕生会を催すと伝えられている。単身で戴冠式に出席したヘンリー王子も、当日中に帰国するため戴冠式終了後すぐに帰国の途についている。

問題となっているのは、ハリマン氏がインスタグラムに投稿した壁に飾られた王子の母であるダイアナ元妃の写真に幼いアーチー君が手を伸ばしている写真。同氏はリリベットちゃんの1歳の誕生日ポートレートや妊娠を発表した際の家族写真なども撮影しているが、この日公開した写真は同氏が撮影したポートレートではなく、昨年末に公開された夫妻の真実に迫るネットフリックスのドキュメンタリー「ハリー&メーガン」からのスクリーンショットだった。「一番幸せな誕生日になるよう願っています」とハートマークを添えてお祝いしている。

同日に重なった戴冠式については触れてはいないが、チャールズ国王は皇太子時代からカミラ王妃とダブル不倫関係にあり、それがダイアナ元妃との離婚原因になったとされている。翌97年に元妃が事故死したこともあり、国王夫妻は長年世間の批判にさらされてきた。本来ならこの日、カミラ王妃ではなくダイアナ元妃が王冠を授けられるはずだったと考えている王室ファンも少なくない。ヘンリー王子も今年1月に出版した回顧録の中で、兄ウィリアム皇太子と共に「結婚しないよう父に懇願した」と記している。

メーガン妃は先日、ハリマン氏が出演した講演会にビデオ出演して「私と家族の大切な瞬間を撮影してくれた」と同氏を紹介したばかり。王室メンバーにとっての重要な日に合わせるように自身が注目される投稿やニュースを流してきた過去があるだけに、このタイミングでハリマン氏がダイアナ元妃の写真を公開した真意に注目が集まっている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)