昨年12月に宝塚歌劇団を退団した元所属演出家の原田諒氏が復籍などを求める訴状を提出したとの一部報道を受け、同劇団は11日、公式ホームページを通じてコメントを発表した。

同劇団は「この度(たび)、一部雑誌において、元宝塚歌劇団演出家の手記が掲載されました」と切りだし「これまで、弊団としては、ハラスメント事案に真摯(しんし)かつ適切に対処するとともに、ハラスメントを受けた方の心情に寄り添って対応してまいりました」とした。

また、原田氏の主張については「現在、係争中のため、コメントは差し控えさせていただきますが、今後の訴訟手続きの中で適切に対処してまいります」とした。

劇団では、文春オンラインが原田氏の訴えを報じた9日、訴状については「届いたことは事実です」と認め、内容詳細こそ「回答を差し控える」としたが、今後については「訴状を見て、適切に対処していく」と話していた。

提訴は神戸地裁へ4月上旬、訴状内容は地位確認などを求めるものとみられる。

原田氏は昨年末、ハラスメント事案が報じられ、昨年12月26日付で退団したと発表されていた。