お笑い芸人の、とにかく明るい安村(41)が4日、、英国の人気オーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」(BGT)決勝に、準決勝敗退者の救済策の「ワイルドカード」枠で出場した。全世界から11人しか出られない決勝に、日本人として初出場したが惜しくも敗れた。

ワイルドカードは、各日の準決勝で3位で敗れた出場者の中から、印象的だったタレントを決勝に引き上げる救済策。安村は決勝の壇上で、1984年(昭59)の米映画「ターミネーター」で主演のアーノルド・シュワルツェネッガーが口にした名ぜりふ「I'll be back」を意識したかのように「I'm back」と言いながら登場。持ちネタ「安心して下さい、はいてますよ!」の英語版「Don’t worry,I’m wearing」と口にすると、会場から割れんばかりの大歓声が起きた。

安村は、現地の呼び名「TONIKAKU」を自ら口にすると「Super Hero Naked Pose」と叫び、スパイダーマンのマスクをかぶり、股間を押さえて全裸に見えるようなポーズを披露。その後もバットマンのマスクをかぶり、舞台「ゴッサムシティ」を連呼するなど、アメコミの人気ヒーローの全裸ポーズを繰り返した。さらに、深紅のマントを身にまとい、スーパーマンの飛行ポーズを披露すると、会場は爆笑に包まれた。

さらに、BGTの審査員が壇上でブザーを押すマネをして審査員を笑わせた。とどめに、ヒゲを着けて英国の世界的ロックバンド、クイーンのボーカリスト、フレディー・マーキュリーに扮(ふん)すると、代表曲の1つ「Don't Stop Me Now」をバックに、マイクを手にしてステージをところ狭しと踊りまくり、ジャンプし、最後は体育座りをして股間を押さえて締めた。

会場は、総立ち状態でスタンディングオベーションが沸き起こったが、優勝はならなかった。それでも、BGT公式ツイッターは「彼は歌うことも踊ることもできませんが、パンツの履き方を知っているのでしょうか! 安心してください…TONIKAKUです!」と安村をたたえた。

決勝後、安村はインスタグラムを更新。「ブリテンズゴットタレント決勝終わりました! 優勝できなかったけど楽しかったよ! 10日間あっという間! 夢みたいでした! 応援してくれた皆さん、ありがとうございました!」と、達成感あふれる感謝のコメントをつづった。