俳優成田凌(29)が7月期のカンテレ制作フジテレビ系連続ドラマ「転職の魔王様」(月曜午後10時)で主演を務め、ヒロイン役を女優小芝風花(26)が演じることが5日、分かった。成田は同局系初主演で、小芝とは初共演となる。原作は額賀澪氏の同名小説。

主人公の“最恐毒舌”キャリアアドバイザー来栖嵐は、左足が不自由でつえを突いている。求職者の心をへし折るような毒舌を放つため「転職の魔王様」という異名を持つ。仕事や生き方への悩みを痛烈な言葉で一刀両断しながらも、働く自信と希望を取り戻させる“転職”爽快エンターテインメント。脚本を読んだ成田は「面白いです。見ごたえのあるドラマになっていくなと感じました。脚本を読めば読むほど来栖嵐という人物が、どういう人間かが分かってきました。愛情深い人間だし、厳しいのは、もちろんありますけど、なぜこんなに人に対して厳しいのかを突き詰めたら、すごく“人を思う”人間だということが分かってきて、それを素直に出せたらいいだけなのかなと思っています」と役柄を分析した。

一方の小芝は来栖の相棒、未谷(ひつじたに)千晴を演じる。ハードな労働環境の広告代理店を退職しても“社畜”気質が抜けきらないヒロイン役だ。転職に際し、来栖と出会って胸の奥の本音があぶり出される。小芝は「転職の理由は本当に人それぞれ。人から見たらそんな理由で転職って思うことでも、本人にとってはそれが職場を変えたい、これから先こういう風に生きていきたいっていう意志を持って選択することってすごくステキなことだと思うので、そういう悩みを抱えている方たちの背中を押せるような作品になったらいいなって思っています」と語った。

2人は初共演。成田は「まだお会いして日はたっていませんが、現場にいてくれるだけでみんなが頑張れると思うので、最後まで健康でいてくれれば。一緒にお芝居をするのが、とても楽しみです」と語った。小芝も「すごくいい脱力感というか、何も飾ってない感じが、すごくステキだなって思いました。成田さんが演じられる『魔王』と呼ばれている来栖さんも、初対面だろうと、相手がどんな人であろうと、自分を変えない、自分を貫いている方なので、すごくぴったりな方だなって思いました」と話した。

1話完結で、さまざまな悩みを持った求職者が登場するという。成田は「ぐっと心に刺さったり、共感したり、いろんな感情になると思いますので、1つ1つ届ける言葉を丁寧に伝えていけたら」と意気込んだ。