eスポーツキャスターの、なないさんが9日、心不全で急逝したと所属事務所のグッドエイトスクアッドが10日夜、発表した。32歳の若さだった。

訃報から一夜明けた11日、妻のじゃんごさんがX(旧ツイッター)を更新。「夫なないが永眠いたしましたので御連絡致します 本来ならばすぐにお知らせすべきところでしたが、あまりに突然で整理し切れない想いでいっぱいでご通知が遅れました事をお赦しください」と悲痛な思いをつづった。

じゃんごさんは、Xで文書を発表し「皆様あたたかい言葉をかけてくださりありがとうございます なないは本当にたくさんの方に愛されていたんだなと実感しております」と、訃報を受け、声を寄せた人々に感謝した。そして、なないさんについて「物心つく前からゲームが大好きだったなないは仕事でも趣味でもゲームに囲まれてとても幸せそうな生活を送っておりました」と、なないさんの32年の生涯を紹介した。

なないさんは、米ラスベガスで行われた世界的な対戦格闘ゲームの祭典「Evolution Championship Series 2023」に参加し、配信やプレーを行っていた。7日、Xに「最高の時間が終わり、なんと4時間後に空港に向かい日本に帰る 眠すぎてオワ」「さらばラスベガス! 楽しかったぜ………」「応援だったり感想のリプライもあざした! 返信は帰国後にちまちま返させていただければと」などとつづっていた。亡くなる前日の8日に帰国すると「EVO2023お疲れっした! めちゃくちゃ楽しかった本当に行ってよかったな」と感激の思いを発信していた。

グッドエイトスクアッドは、公式Xで文書を発表。

「弊社といたしましても、あまりにも突然の訃報に接し現実を受け入れ難く、とても残念でなりません。葬儀につきましては、ご親族の方とも相談の上、関係者のみで執り行われます。何卒、ご理解いただきますようお願いいたします。皆様には、生前故人に賜りましたご厚誼に深く感謝しますとともに、謹んでお知らせ申し上げます」とした。

なないさんは、18年からeSportsキャスターとして活動を始め、2021年から専業となり、格闘ゲームを中心に活動しつつ幅広いジャンルで実況・解説を行ってきた。Street Fighter League 2022、CAPCOM PRO TOURには18年から22年まで、日本最大の格闘ゲームの祭典EVO JAPANには19年から22年まで出演を続けてきた。

なないさんの死を受け、プロゲーマーの梅原大吾はXで「なない、格ゲー業界には珍しく誰からも嫌われないいいやつだったな。曲者揃いのこんな業界で気苦労は多くなかったかな。ちゃんと楽しく過ごせてたかな。堅実に頑張ってる彼の人生はこれからだっただろうに。残念だ。生まれ変わったら、また一緒に遊ぼう」と追悼のコメントを発表。ゲーミングチームREJECT格闘ゲーム部門プロデューサーの、こく兄、こくじんもXに「なない、なんでだよ、流石にはえーよ、、、また一緒に色々と楽しいことしたかったよ ご冥福をお祈りします」とつづった。