マジシャンのジョニー広瀬(ひろせ)さんが26日、白血病のため大阪市内の病院で死去したことが分かった。75歳だった。30日、所属吉本興業が発表した。葬儀・告別式はすでに近親者により執り行われたという。

広瀬さんは大阪市出身。1987年に吉本興業所属。奇術師として、ステージマジックからテーブルマジックまで幅広いレパートリーを持ち、その独創性に海外のファンも多かった。02年のハンガリー国際サーカスフェスティバルでは、日本を代表してゲストパフォーマーとして出演し、ハンガリー特別賞を受賞した。

イリュージョンマジックでは、ジョニー広瀬&霞として、妻の霞と一緒に活動。近年は体調を崩し、舞台での活躍は少なくなっていたが、関西マジック界の重鎮として慕われていた。昨年には、マジシャンになったきっかけやマジック解説などを記した著書「ジョニー広瀬 奇術人生55年」を出版していた。

吉本によると、13年4月、大阪・なんばグランド花月で吉本新喜劇「川畑マジック大成功」に出演。また17年2月に同所で開催された「舶来寄席2017winter」に演出としてマジック指導をしたのが、最後の舞台となった。