歌手華原朋美(49)が26日、横浜・関内ホールで、6年ぶりとなるライブツアーの初日公演を開催した。「I BELIEVE」「I’m proud」「Hate tell a lie」などのヒット曲を披露する。開演前の報道陣向けの会見では、4歳の息子が“乱入”するほほ笑ましいハプニングもあった。

6年ぶりのツアーで「心配でしかない、というところもありますけど。今回は(以前所属していた)プロダクション尾木の尾木社長に音源のことだとかをいろいろ相談させていただいて、とてもご協力いただいたので、ステージが成り立っているかなと思います」と感謝した。

この日は客席1000席のチケットが完売。「本日もありがたいことに完売ということで。いろんな人がすごく楽しみにしているというのを、毎日枚数がどれだけ売れているというのを見るたびに感じて、もっと私自身も頑張っていかないといけないと感じまして」。本番直前までセットリストや構成などを練っていたという。

今月24日にはX(旧ツイッター)で、そば店に息子と2人で訪れたとつづっていた。「リハーサルのスタジオの下に(そば店)があるんです。息子が一緒に行きたいって言うので。尾木社長にお世話になっている時代とかに、1人でスタジオで朝まで歌い込んで、朝1人でそばを食べて帰っていたんです」と説明。「まさか自分に息子ができるとは思っていなかったので、なんとも言えない気持ちになりましたね。まさか1人で行っていたおそばやさんに息子と2人で食べているとは。最高に幸せでしかありませんでした」と笑った。

華原は19年8月に、未婚のまま外資系企業に勤める一般男性との間に第1子となる男児を出産。20年8月末には、足かけ20年所属した事務所を自ら申し出て契約解除となり「フリー」で活動。21年からは元夫が代表を務める芸能事務所に所属していたが、昨年9月に個人事務所を設立し独立した。同12月には離婚を報告していた。

会見中「人生こんな感じで、いろんなことありましたけど、悔しいこともあれば悲しいこともありまして、楽しいこともあれば…」と言いかけたところで、舞台袖から突如歩いて登場した息子を発見した。「来ちゃった? 来ちゃったの?ダメじゃない」と言いつつ、「こんにちは」「今日は来てくれてありがとうございます」と報道陣にあいさつさせた。

華原は息子を抱えて舞台袖まで運び終えた後、「なんで来ちゃったのかな~。いつもリハーサルとかでも隣にいるんですけど、今日はびっくり仰天」と笑っていた。「こんな感じで、奔放に育てております。歌もすごく上手で。そのうち大きくなったら私の過去も暴露されちゃうんだろうなという恐ろしさはあるんですけど…」とジョークを飛ばし、笑いを誘っていた。

あらためてこの6年での変化について「尾木社長に送り出していただけたことと、1人で頑張って体験してみたいなってところがあって、自分の会社をつくってみたりとか。結婚があって、離婚があって…。もういろんなことをこの6年間で経験させていただいたんで」と回想。「こんなに経験できる人ってそうなかなかいないと思っているので」とほほ笑んだ。

「あとは息子が20歳を超えるまで頑張って生きていられるように、気を付けていきたいなと思います」と意気込んだ。「今49歳なんで、あと20年…70歳になったとき『I’m proud』を歌えるかなってところなので、あと20年だと思っています」と宣言した。