「十二月大歌舞伎」が3日、東京・歌舞伎座で初日を迎え、歌舞伎俳優中村獅童(51)、バーチャルシンガー初音ミクが共演する超歌舞伎「今昔饗宴千本桜」が、歌舞伎座で初上演された。

最先端技術と歌舞伎が融合した超歌舞伎は、16年に幕張メッセで行われたニコニコ超会議で初めて上演された。京都南座、博多座などでも上演されてきた。

冒頭の口上で獅童は「念願がかない、歌舞伎座での上演がかないましたのも、ニコニコユーザー、ミクさんファン、歌舞伎ファンみなさまのおかげです」と述べると涙声になり、言葉を詰まらせた。

ペンライトを振り、声出しOK、最後はスタンディングという異例の演目。クライマックスでは、獅童と初音が大だこに乗って宙乗りを見せ沸かせた。

カーテンコールに応じて花道に登場した獅童は「ようやくここまでたどり着くことができました。賛否両論あると思いますが、賛否両論の中で生きていきたい。時代を切り開き、伝統を守りつつ革新を追求する。これが超~歌舞伎!!」と、力強くあいさつした。

また、獅童の次男小川夏幹(なつき)君(3)が初お目見えした。26日まで。