眞栄田郷敦(23)が8日、東京・TOHOシネマズ日比谷で行われた初主演映画「彼方の閃光」公開記念舞台あいさつで、共演の池内博之(47)に「すごい似てるなと」と、21年8月に亡くなった父の千葉真一さんに似ていると語りかけた。池内も「自慢して良いですか?」と喜んだ。

「彼方の閃光」は、フランスを拠点に著名な映画監督の作品の映画音楽を多数、手がけてきた世界的音楽家・半野喜弘監督(55)が原案と脚本、音楽、スタイリングまで手がけたオリジナル作品。Nippon Cinema Now(ニッポンシネマナウ)部門に出品された22年10月の東京国際映画祭のレッドカーペット上で、眞栄田自ら「実は配給会社すら、まだ決まっていない状況ではあるんですけども、今日をスタートに世界中、たくさんの人々に見てもらいたい作品。何かが動き始めたらいいなと思います」と公開が決まっていないと明かし、話題となった。

眞栄田は劇中で、米軍基地や長崎、沖縄などのテーマに取り組んだ戦後日本を代表する写真家・東松照明の写真にひかれ、強く導かれるように長崎へ向かった光を演じた。光は幼い頃に視力を失い、手術に成功したものの色彩を感じることができないという難役で、本編もモノクロで描かれる。光は、池内演じる自称革命家の男・友部にドキュメンタリー映画製作に誘われ、長崎、沖縄の戦争の痕跡を訪ね、記憶をたどる。そうして紡がれていく物語も、太平洋戦争に突き進んだ日本の過去を改めてたどり、現代の日本人に問いかける物語だ。

眞栄田は日刊スポーツなどの取材に、千葉さんが亡くなって3カ月後の同11月の撮影で池内と共演し「父親に見える瞬間もあった。涙が止まらなくなった」と明かした。さらに「ヒゲとか容姿、体形とかも含めて(池内が)すごい近い存在に感じる瞬間が、すごくあってスッと入ってきた感じがしますね。においとか手の感じとか、何かすごく重なるものがあって、それがすごい大きかった」とも語っていた。

池内は、眞栄田が「今日も、やっぱり似てるなと…」と言うのを聞き「(眞栄田が自分に父を感じたと)新聞で見た」と言い、笑みを浮かべた。演じた役どころについては「お話を頂いて、友部をやるとなった時、言っていることが難解で、分かったような気になっても分からない。演じきれる佳奈という不安の方が、むしろ大きくて、ずっと悩んでいた。やることになって、現場に入って監督が資料をくださって話してくださって、つながって、そこに思いが乗っていった」と役作りを振り返った。