東山紀之(57)主演のテレビ朝日系特別ドラマ「必殺仕事人」の最新作が12月29日に放送され、新たな仕事人として松下奈緒(38)が出演することが12日、分かった。

シリーズでの女性仕事人登場は2007年以来、16年ぶり。東山演じる渡辺小五郎ら既存の仕事人たちとどんな化学反応を起こすのか注目される。

松下が演じるのは腕利きの髪結い師、棗(なつめ)役。夫が商売相手にだまされて自ら命を絶ったというつらい過去をもち、ひっそりと生きている。そんなつらい心情を知る仕事人のお菊(和久井映見)は、同じように無念を晴らしたいと願う人のために、一緒に“仕事”をしないかと持ちかけ、物語が動きだす。

松下はコメントを寄せ「初めて『必殺仕事人』に参加することができて、“ずっと見てきた世界の一員になれるなんて!”という驚きとうれしさでいっぱいです」と喜びを語った。

「初めてアジトのセットで撮影したときは、あまりのかっこよさにニヤニヤが止まりませんでした」と撮影を振り返り「東山さんをはじめ、皆さんの去り方もかっこよくて、私もこんな風に演じたいと思いました」と語った。

作品については「1カット1カットがすごく美しいですし、誰かを思う気持ちや、抱えている悲しみなど、時代劇であっても必ず寄り添えるところがあるのが『必殺仕事人』の魅力だと改めて感じました。その世界の中で、棗がどんなふうに物語に絡んでいくのか、ぜひ楽しみにしていてください」とPRした。

東山もコメントを寄せ「松下さんは、ピアノも素晴らしいと思っていましたし、清楚(せいそ)なイメージをもっていました。仕事人は、やはり汚れ役なので、きっと覚悟をもってこの撮影に臨まれたんだと思いますので、僕はその思いも受け止めていきたいですね」と話した。松下の殺陣シーンについては「激しくもあり、かっこよくもあり、とてもハマッていました。また、撮影現場で拝見していると、見事に適応されているなという印象でした。最初は誰もが熱の高いこの現場の雰囲気に戸惑うと思うのですが(笑い)、松下さんは、いろいろなことをきちんと受け止めてらっしゃったので、安心しました」と振り返った。

「必殺仕事人」シリーズは1972年の開始以来、藤田まこと演じる中村主水をはじめとするさまざまなキャラクターたちが、悪を成敗する痛快さで愛され続け、50周年を迎えた。