元女優紀比呂子さん(73)と女優吉沢京子(69)が18日、ニッポン放送「森田健作 55周年記念 青春の勲章はくじけない心 年末増刊号」(29日午後3時30分)の収録に参加した。俳優森田健作(73)のデビュー55周年特番。

紀さんの母親は大映、東映で活躍し、市川崑監督作品の常連でもあった三條美紀さん。高校生の時に女優に憧れて劇団に入り女優デビュー。1970年(昭45)から71年にかけて放送されたTBS系の主演連続ドラマ「アテンションプリーズ」はスチュワーデスブームを巻き起こした。82年に結婚して引退したが、森田のために駆けつけた。

森田とは72年のフジテレビ系連続ドラマ「青春をつっ走れ」で共演、ヒロインを務めた。

紀さんは「バレーボール部の役でした。思い出に残っているのは、朝、撮影所の化粧台に行くと、もりたさんがおにぎりを置いといてくれたんです。『朝ご飯は食べなきゃ』『あいさつをしっかり』と、画工の先生みたいでした」と振り返った。

森田は「初めて会った時は、こんなかわいい人がいるんだと思いました。『アテンションプリーズ』を見てましたからね。2人で撮る時は胸がドキドキしていました。紀さんは、アルファロメオを東京からすっ飛ばしてきてね。ミニスカートでね。彼女のアルファロメオに乗るのが夢で、乗せてもらったんだけどガンガン飛ばすんですよ」と振り返った。そして「せりふをキチッと覚えて来ていてね。お母さまが三條美紀さんだからかな。俺はいいかげんだった」と笑った。紀さんは「デビュー前の郷ひろみ君もゲスト出演していた。豪君の足が長くて、足の長さを測ったりしていました(笑い)。礼儀正しいし、かわいかったですと」と振り返った。

「アテンションプリーズ」では、JALの制服をドラマ内でも着て、女の子の間で“スチュワーデスブーム”を起こして、平均視聴率が30%を超えた。なりたい職業の人気ナンバーワンに挙げられるようになった。

紀さんは「日本が一番前向きだった時代でしたね。1ドルが360円の時代で、ドキドキ、ワクワクしていました」。森田が「フジテレビの『ラブラブショー』に一緒に出演して歌ったこともある。JALのスチュワーデスの制服がぴったりと合っててね」と振り返ると、紀さんは「ミニスカート全盛時代でしたね」と笑った。

吉沢は12歳の時に劇団にはいて少女モデルとして活躍。67年に映画「燃えろ!太陽」で女優デビューした。69年には「スポ根ドラマ」のはしりとなったTBS系連続ドラマ「柔道一直線」でヒロインを演じた。

森田が「当時、雑誌『平凡』のインタビューで、こんなに素直で正直な女優さんは初めてです、って話した記憶がある」と言うと、吉沢は「アッという間ですね。40年以上、お目にかかっていませんでした」と振り返った。

森田とは70年の映画「高校さすらい旅」で初共演した。吉沢は「『柔道一直線』と同じか、早いくらいに撮影したと思います」と振り返ると、森田は「プロデューサーから『君が主役だけど、ギャラは君より高いんだよね』と言われました。お母さんがいつも付いていて、邪魔だなと思ってました」と笑った。

他に京本政樹(64)西村知美(53)が出演する。