NEWSが20日、東京ドームコンサートの初日公演を開催した。同所での単独ライブは約5年ぶりで、20年に手越祐也（36）が脱退して以来、3人体制では初。「シングル全部やっちゃいます」と題したデビュー20周年の歴史をたどる構成でファン5万5000人を沸かせ、感謝を伝えた。

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オープニングで3人が登場すると、客席を埋めたファンが大歓声をあげてペンライトを振った。途中で増田貴久（37）が声を詰まらせると、加藤シゲアキ（36）と小山慶一郎（39）がフォローした。5年ぶりの満員の東京ドームの光景をかみしめるように、3人で笑った。

NEWSは03年のデビュー以来、順調に人気を伸ばしていったが、11年10月に錦戸亮（39）と山下智久（38）が脱退して4人組に。コロナ禍の20年6月には手越がジャニーズ事務所（現SMILE－UP．）と契約解除になり、3人組となっていた。それでも、それぞれソロの俳優としても活動しつつ、小説家としても活躍する加藤、キャンプ好きのキャラクターも定着しだした小山、「ぐるぐるナインティナイン」などのバラエティーでも存在感を発揮する増田と、個性を磨いている。

この日はデビューから最新シングル「ギフテッド」まで30作のシングル全タイトル計40曲を披露するメモリアルな内容。前半で小山が「やっぱり20年ってすごいな～。まだ半分も歌ってないんだから」と笑顔で明かし、ファンを喜ばせた。「Happy Birthday」を歌い、「NEWS20周年おめでとう～！」と叫ぶと、客席からも「おめでと～！」と大歓声があがった。

加藤は「ありがたいね、3人でドームでやれるなんて」としみじみ。小山も「3人でこの景色をもう1回見られたのは皆さんのおかげです」と感謝した。増田は「いろいろなことがあった20年。全てが今の自分のつながっています」とし、「共に戦って来てくれた『Team NEWS』で今日この日を迎えられて、まだまだ上があります。これからもこの景色を見続けていきたいです！」と呼びかけ、拍手を浴びた。【横山慧】

○…終盤、約10年間ライブの衣装デザインを手がけてきた増田が、舞台裏に保管されている過去の全衣装を公開。小山と加藤に「次の曲は好きな衣装を選んで着て」とリクエストした。小山が「手越」と書かれた衣装をカメラに向けたり、加藤が「錦戸」と書かれた衣装を取り出し「元気にしてるかなあ」と話すシーンもあった。

○…「NEWSニッポン」で、増田が恐竜の着ぐるみ姿で登場して爆笑を誘った。毎年「ジャニーズカウントダウンライブ」で、増田が新年の干支（えと）のコスプレでファンを楽しませるのが恒例だった。今年は同ライブが開催されないため、「5万5000人が、俺の辰（たつ）年のコスプレ楽しみにしていたと思うから」と説明。加藤も「今年、ありませんからね。一足早いですけど、皆さん明けましておめでとうございます！」と呼びかけ、大きな拍手を浴びた。

○…中盤のMCでは、小説家としての最新作「なれのはて」が第170回直木賞の候補に選出された加藤が、「誰だと思ってるんだ！　第170回直木賞候補です。2作連続直木賞候補です」と自らネタにし、笑いを誘う一幕があった。小山や増田から「あいつもいやらしくなったよな」とイジられると「気安く話しかけないで！　直木賞候補だから」とジョークで返し、3人で笑った。