4日に83歳で急死した、写真家の篠山紀信さんの事務所「株式会社 篠山紀信」は5日、小学館と連名でリリースを出し、篠山さんの死を正式に発表した。「写真家篠山紀信は、1月4日早朝、老衰のため永眠いたしました。83歳でございました」と死因も明らかにした。

週刊誌「週刊朝日」で1980年(昭55)から始まった女子大生表紙シリーズに登場した高田万由子(53)が5日、所属事務所の研音を通じて追悼のコメントを発表した。

高田は「20歳の時、週刊朝日女子大生シリーズの撮影スタジオで、初めてお会いした篠山紀信さん。その後、赤坂のスタジオにお邪魔したり、ミノルタのCMに推薦していただいたりしているうちに家族ぐるみのお付き合いとなりました。堅物だった亡き父も自宅を撮影スタジオとして解放したり、篠山さんの芸術には寛容でした」と、撮影を通じて家族ぐるみの付き合いをしていたとつづった。「家族を含め、私は篠山さんに何枚の写真を撮っていただいたことでしょう。その1枚1枚に数々の思い出が収められています。『この写真すごくいい!』と伝えると『万由子さんに褒めてもらって嬉しい!』と無邪気に喜ぶ篠山さんの姿が忘れられません」と、生前の篠山さんのコメントも紹介した。

高田は「篠山さんはカメラを構える度に、少年のように被写体に夢中になっておられました。篠山紀信の腕にかかれば、人でも建物でも街でも、光が降り注いだように瞬時に被写体が輝きました。こんなカメラマンは、篠山さん以外いらっしゃらないでしょう」と、篠山さんが、いかに傑出した写真家であったかを強調した。

訃報がこの日朝に放られたことを踏まえ「朝一番に飛び込んで来たニュースがあまりにも悲しくて、しばらく動けませんでした。『あら、万由子さんお元気そうで。』と顔をくしゃくしゃにして笑っている篠山さんと、いつものようにばったりお会いしそうで、ニュースを見ても実感が湧きません。」と悲しみをつづった。

そして「たくさんの素敵な時間、素敵な作品をありがとうございました。篠山さんが残してくれた作品は永遠に生き続けます。大好きな篠山さん、ご冥福をお祈りいたします」と、篠山さんの死を悼んだ。