本日の「いぎなり東北産日本武道館への道」は特別編として昨年12月29日にパシフィコ横浜 国立大ホールで行われた「2023年の大一番~いぎなり伝説への幕開け~」の模様をお届けします。

いぎなり東北産は、9本の剣を見つけだし〃伝説の羽〃を手に入れるというミュージカル調のライブを展開。約2時間半にわたり計26曲を披露した。だが、この日は惜しくも会場は満員とはならず…。リーダー橘花怜は涙ながらに「私たちは本物のアイドルになって、ここに戻ってきます」と語り、今年も12月29日に同ホールでライブを開催し、皆産で埋め尽くすと宣言した。

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最後のあいさつでリーダー橘が声を震わせた。「本来であれば、今日この会場を満員にして、来年は日本武道館と考えていました。ですが、満員にすることはできませんでした。『満員のパシフィコ横浜に立てたよ。こんなに大きくなれたよ』と皆産に胸を張って言いたかったので、それができなくてすごく悔しいです」と、チケットがソールドアウトにならなかった悔しさを吐露した。だが続けて、「でも、私たちはここでは終わりません。来年はこの思いと景色、今私たちを支えてくれているみんなの笑顔を胸に、活動をがんばっていきます。ちょうど1年後、2024年の12月29日に、ここパシフィコ横浜を満員の皆産で埋め尽くします。なので、これからも私たちの覚悟を見ていてくれたらうれしいです。私たちは本物のアイドルになって、ここに戻ってきます」と、1年後、アイドルとしてさらなる成長を遂げ、満員の皆産で埋め尽くされたこの同じ舞台に立つと宣言した。

オープニングは「天下一品~みちのく革命~」。マントを肩から羽織った戦士風コスチュームで登場した9人が続けて「トラベル」「いただきランチャー」の計3曲を一気に披露すると場内のボルテージは早くもヒートアップ!。律月ひかるが「今日は最強のアイドルの道へ飛び立つために、世界中に散らばった剣を集めて、伝説の羽を手に入れに来ました」とライブのコンセプトを説明。葉月結菜の「みんなで一緒に剣を集めて、伝説の羽を手に入れるぞー!」というかけ声を合図に9本の剣を手に入れる旅がスタートした。

場内を駆け巡り、剣を探す9人は、1階席後方に設置されたステージや通路で「HiGHER’ HiGHER!!」など3曲を披露した後、ホール入り口にあった剣を発見。しかし、剣には電流が流れており、そう簡単には引き抜くことができない。すると、スクリーンに映像が流れ出し、剣を手に入れるには乗り越えなくてはいけないミッションがあることが告げられる。そのひとつ目は「ラップ」だった。挑戦者に選ばれた葉月、橘、桜ひなの、安杜羽加の4人はユニークなラップを披露し、律月が剣を手にした。続く「ダンス」ミッションでは、安杜が「年末」、吉瀬真珠が「アイドル」、伊達花彩が「情熱」をダンスで表現。そのまま東北産は「伊達サンバ」を投下。9人はこの曲で再び客席へと飛び出し、伊達が通路にあった剣を手に入れた。その後、北美梨寧、藤谷美海、律月が「甘い言葉」ミッションに挑戦。吉瀬がステージの高台にあった剣を引き抜いた。

「うぢらとおめだづ」「深夜特急」を歌った後、「2階のみんなお待たせ~!」と叫びながら2階席のステージに現れると「Fly out」でファンにジャンプするようあおり、客席のテンションをぐんぐん引き上げ、たたみかけるように「シャチョサン」を熱唱。北美が剣をゲットした。9人は「残る剣は2本!」と叫び、再びメインステージへ-。

残り2本を手に入れるために課せられた最終ミッションは、東北産が皆産を盛り上げ、スクリーンに映し出されたボルテージメーターをマックスにするというもの。メンバーは、「どっち? こっち? どうすっぺ!」「わざとあざとエキスパート」など4曲を連続で披露。ハイテンションなステージにボルテージメーターはマックスとなり、ステージ左右の高台に2本の剣が出現。最後の2本を橘と葉月が息を合わせて引き抜き、ステージに9本の剣がそろった。そして、ステージ後方に設置された円形の台座に剣を納めると、スクリーンに伝説の羽が出現。伝説の羽を手に入れる旅は見事終了した。

東北産がラストに披露したのは「旅の途中」。9人はどんなことがあっても進んでいくという思いをつづったメッセージソングを高らかに歌い上げ、羽が舞い落ちる中でライブは幕を閉じた。