シンガー・ソングライター吏沙(つかさ=27)がパーソナリティーを務める、特別番組「わたしは吏沙です」をニッポン放送とSTVラジオが合同で制作した。ニッポン放送が28日深夜1時、STVラジオが午後8時に放送する。1時間の1人しゃべりで、弾き語りの生歌も披露する。

吏沙は2022年(令4)8月に、フォークシンガーの松山千春(68)が主催したシンガー・ソングライター発掘オーディションで優秀賞を獲得した。福岡県みやま市の出身で、両親が松山の大ファンだったことから「小さい頃から千春さんの歌を聴いて育った」と言う。「父の運転する車の中で聴いていました。最初の頃は詞の意味も分からなかったのですが、聴いているうちに自然に涙があふれてきたことを覚えています。でも、それがシンガー・ソングライターを目指すきっかけになりました」と振り返っている。

現在は本格的なデビューを目指して曲作りとライブで実力を磨いている。「千春さんからは、音楽の『出会い』は1つのチャンスだと言われました。私もその言葉を胸に頑張っていきたい」と意欲を見せる。

ニッポン放送での番組は昨年5月に続いて2回目。今回は、千春を生んだ北海道のSTVラジオも「バックアップしていきたい」と合同制作することになった。オリジナル曲は既に80曲以上。番組ではオーディションで歌った「琥珀の雨」の他に「海賊船」「パワフルライフ」など新作を弾き語りで披露する。

現在も福岡在住。「福岡県と言っても田舎に育った」こともあって、どうしても訛(なま)りが抜け切れない。「標準語でしゃべろうと思って頑張りしました。でも、自分の気持ちをしゃべろうとすると…。言葉って難しいですね」と話している。