「いぎなり東北産 日本武道館への道」24年最初のコラムテーマは「私の推し活」に決定! メンバーは日ごろどんな推し活に励み、どんなパワーをもらって、自分の活力につなげているのか? 興味津々のコラムになりそうです。

    ◇    ◇    ◇  

皆さん、こんにちは! いぎなり東北産の橘花怜です! 今回は「私の推し活」がテーマということで「食品サンプル」についてお話しさせていただきます! 私が食品サンプルに心を奪われたのは、小学生の時でした。レストランにずらっと並ぶ食品サンプルを見て「こんなにリアルなものを人の手で作り出すことができるのか! 可能性って無限大だなあ!」と感動したのを覚えています。

食品サンプルって、かわいいですよね。ほんとに。このかわいさの秘訣(ひけつ)は、食べ物の1番いとおしい瞬間を永久に留めておけるところだと思います。フォークですくい上げたナポリタン、あふれたクリームソーダ、床に落としたショートケーキ、食品サンプルだからこそ出せる、その食べ物の1番かわいいところを表現していて、その食品サンプルが出す表情にメロメロになってしまいます。そして、私は食べかけ系の食品サンプルが特に好きなんです!! 食べかけのカレー、食べかけの納豆ご飯など、食品サンプルからにじみ出る“生活感”のファンなので、このカレーはけっこう急いで食べたんだろうな…。あ、この人は納豆にあんまりしょうゆを入れないタイプだ…など。“食べかけ”という瞬間を表現することによって、その瞬間に奥行きが出て、それを想像するのもとても楽しいのです。

見るのも好きなのですが作るのも好きで。最初は粘土から始めたのですが、最近はシリコンを使って型取りをして、樹脂で成形するという食品サンプル職人のやり方で作ってみたりしています。最初は肉じゃがに挑戦しました。まだ型取りまでしかできていないので、早く樹脂を流し込んでみたいです。ウキウキです。そして、近頃はテレ朝動画の「川上アキラのひとりふんどしGirl」という番組内で「食品サンプル職人への道」というコーナーをやっておりまして、それがほんとに幸せなんです…。小さい頃から大好きだった合羽橋にある食品サンプル屋さんに行って、インタビューや体験をして、食品サンプルについてさらに知識を深めていたのですが、ついこの間、ずーーっと夢だった「食品サンプルの工場見学」に行かせていただいたんです!!(泣)。工場見学はずっと行ってみたくて、よく調べていたのですが、一般開放はしていなくて…あきらめかけていたので、ほんとにこの思い出だけでこの先も生きていけるのではないか、と思うくらいとても幸せでした。生きていると、こんなにうれしいことがあるんですね(泣)。

食品サンプルの工場は、私にとっては宝箱みたいな空間でした。職人さんがみんなそれぞれ黙々と食品サンプルを作っていて、毎秒ときめきが止まりませんでした。揚げ物の食品サンプルもすごく好きなので、とんかつの食品サンプルさんと出会えた時は、大好きなアイドルさんに遭遇した気分でした…。このコーナーでは食品サンプルを作って、仙台のどこかのお店に置いてもらうことが目標なので、本物の職人になれるように全力で頑張ります! そして、好きなことを追求させていただけるこの瞬間に感謝して、1秒1秒を大切に過ごしていきたいなと思っています。それではここで今日の短歌です。

食べかけの

カレーにときめき

ふと思う

わたしは私で

いいのかもしれない

“食べかけのカレー”って、不完全な状態だけど、私はそこが好きで。完璧を求めてしまうけど、完璧じゃない、ありのままの姿にときめいてくれる人もいるのではないか、という思いを込めてみました。このコラム内で、短歌は何回か挑戦させていただいていますが、やっぱり難しいですね。今回はもはや短歌というより、文章になってしまいました。でも、こうやって自分が思っていることを言葉にするタイミングってあまりないので、とても楽しいです。上達できるように頑張ります! 本日も読んでいただきありがとうございました!【橘花怜】

◆橘花怜(たちばな・かれん) 2003年(平15)10月21日生まれ、20歳の宮城県産。人の良いところを見つけるのが得意な東北産のリーダー。愛称は「かれんくん」。メンバーカラーはピンク。

◆いぎなり東北産 メンバー全員が東北出身の女性アイドルグループ。東北を盛り上げるべく東北を拠点に活動。歌唱力、パフォーマンス力には定評がある。昨年12月29日にワンマンライブ「いぎなり伝説への幕開け」(パシフィコ横浜 国立大ホール)を開催。リーダー橘花怜が、今年も12月29日にパシフィコ横浜 国立大ホールでワンマンライブを行い、皆産で埋め尽くすと宣言した。