ボクシング漫画「はじめの一歩」で知られる漫画家の森川ジョージ氏(58)が20日までにX(旧ツイッター)を更新。

「セクシー田中さん」の原作者で漫画家の芦原妃名子さんが急死した問題をめぐり、小学館の出版作品に対する不買運動が一部で起きていることに私見を述べた。

森川氏は「自分は今回のことで出版社や局をかばうつもりはないけれど、すでに不買運動すると個別に言われて困っている作家がいるんだよ。原作預かってガタガタ震えて萎縮している制作現場があるんだよ」と、騒動の余波に言及。「円満にやっている人達まで巻き込むなよ」との思いをつづった。

続く投稿で「漫画の場合、出版社の自社製品でもあるが委託販売という側面も強い。著作権が漫画家で販売権が出版社だから」と説明し、「不買運動は困るしそれを著作者本人に言われてもさらに困りますよね」と吐露。「仕方ないこととして攻撃した結果、関係のない作家さんがダメージ受けてまた事件が起きてしまうかもしれない可能性を考えませんか?その際の加害者は誰ですか?」と問いかけ、「連鎖はどこかで早いうちに断った方がいいと思うのです」と訴えた。

小学館から著書が出版され、不買運動に巻き込まれる“被害”に遭っていることを明かした元法務教官で学術系VTuber(バーチャルユーチューバー)の「犯罪学教室のかなえ先生」は森川氏の投稿に反応。「偶然発売日が騒動のピークと重なっただけで『なぜ小学館から出したのか』『縁を切れ』『もう買わない』『キャンセルしました』と言われ続けるのは本当に堪らなく辛いですよ……」と、あらためて思いをつづった。