内山田洋とクール・ファイブのベース小林正樹さんが15日、都内の病院で老衰のために亡くなった。81歳。長崎県佐世保市出身。テイチクレコードが21日、発表した。葬儀は18日に近親者で行った。

「内山田洋とクール・ファイブ」メインボーカルを務めていた歌手の前川清(75)は「これまで芸能界で仕事をしてこられたのは、クール・ファイブのメンバーに加えてくれた小林さんのお陰であり、私にとっての恩人です。この度の突然の訃報にはとても驚き、残念でたまりません」と悲しみを伝えた。

高校を中退し、長崎のナイトクラブで歌っていた19歳の前川をスカウトしたのが小林さん。前川らは小林さんのことを「先生」と呼んで慕っていた。

「先生」の最後のステージは昨年10月。前川と長男の紘毅、次女の侑那が出演する「前川ファミリー」コンサートが九州で行われ、小林さんはゲスト出演した。前川は「昨年の10月、私と小林さんの故郷、佐世保での55周年コンサートに体調不良の中駆け付けてくれました。根っからのステージマンなので、痩せてヨロヨロしながらも立派に歌を唄ってくれて会場が大歓声に包まれました。それが最後になってしまいましたが、今も雄姿が目に焼き付いています。小林さんありがとう。感謝しかありません」とコメントを寄せた。