落語家桂南光(72)が24日、読売テレビ『あさパラ!』(土曜午前9時25分)に生出演。落語家の師弟間をめぐる「ハラスメント」について、自身の考えを述べた。

この日の番組では、東京都が顧客による暴言や理不尽な要求などの「カスタマーハラスメント」を防止する条例を制定する方針を固めたという話題を取り上げた。

ここからハラスメントの話題となり、南光は、落語家三遊亭圓歌(64)に対して元弟子の吉原馬雀(41)が、理不尽な暴言や暴行を何度も受けたとして慰謝料を求めた民事訴訟で、圓歌に80万円の支払いを命じる判決が下った件に言及。

「今、はなし家の師匠と弟子の間でもハラスメントありますから。師匠が黒いものを白いと言ったら、そう言わなしゃあない、というそんな世界やのに、東京の方のはなし家で師匠を訴えた人がおりましたからね」

南光はこう切り出し、続けた。「(落語家の師弟は)普通の会社の上司と部下と違いますからね。その人を頼んで弟子に行ったわけでしょ。嫌やったら辞めたら済むことやのに。それを裁判にしたことについて、みんなはこの事に触れないけど、私は納得いきませんね」と語った。

番組MCのハイヒール・リンゴ(62)が「それを納得して、理不尽を承知で入ってるわけですからね」と投げかけると、南光は「理不尽な世界でしょ、我々の世界は。嫌やったら辞めたらいいねんから」と言い、うなずいた。

さらに南光が、この日のゲストの歌舞伎俳優、尾上右近(31)に「歌舞伎もそうですよね?」と問いかけると、右近は少し悩みながら「こういう一般の常識とは違う部分があります、みたいなのを先に説明したらいいんですかね?」と私案を口にした。

これに、リンゴは「説明せなあかんというのも辛くないですか? 納得して入ってきてもらわんと」とふに落ちない様子だった。