俳優萩原聖人(52)が1日、都内で行われたショートフィルム「Cross my mind」の試写会に出席した。女優森口瑶子(57)ら共演者とともに、全編バーチャルスタジオで撮影した作品について語った。

「CGの映画っていうのは初出演で。ビックリしました。稽古場のようなスタジオの中で距離感とかイメージを伝えられるんですけど。想像以上の、きれいないえばきれいなんですけど、よりきれいに自分たちが見える気がした…って感じです」と説明。森口も「グリーンバックのみの撮影、最新技術の中で、ピュアなもの、愛を紡ぐというのがすごくすてきなことだなと思いました。驚いたのが、思いの他、においや湿度を感じるんだなと思って。それにちょっとビックリしました」と振り返った。

主人公のフォトグラファーが、30年前の高校時代に経験したピュアで甘酸っぱい恋愛を思い返し、展開する切ないストーリーを描いた。自身の30年前の淡い思い出を聞かれ、萩原は「30年前は、まあまあモテましたけど、人に語れるような思い出はございません」と答えて笑わせた。「それでも一生懸命生きてきて今ここにいるって感じですかね。30年後を回顧すると思って生きていないので、その頃は。必死に生きていましたね」と回想した。

森口は「30年前はもう十分大人だったので」と苦笑しつつ、「すごくさかのぼって中学生の頃はありましたね。いい思い出として大きくなっていた、みたいなことが」とほほ笑んだ。萩原も「そのくらいの時代は(連絡手段は)家の電話くらいで。好きな子の家に電話して、お父さんが出たらどうしよう、みたいな、そんな感じでしたね。今思うと淡い思い出なのかなと思います」と笑った。

同席した大塚萌香(18)から「作品の中で、(その時代が)うらやましかったです。連絡先交換するのを忘れて…とか、そっちのほうが今より甘酸っぱい感じがします」と言われると、萩原は「じゃあ、そうれすれば? うらやましいと言うなら…」と返し、笑いを誘っていた。その上で「まあ、いつの時代も人を好きな気持ちというのは変わらないということだと思います」と笑顔でまとめていた。