子どもの頃、日曜日の夕食開始の合図は「まる子」のおなじみのかけ声「みんな集まって~ちびまる子ちゃんが始まるよ~」だった。そうした家庭は、きっと昔も今も多いと思う。
9日、アニメ「ちびまる子ちゃん」の放送開始から34年間「まる子」の声を務めた、声優TARAKOさんの死去が発表された。当日はTARAKOさんの声優仲間だけでなく、「まる子」としてCM出演していた企業など、各方面から哀悼の意が表された。また、同作の舞台でもある静岡市や同市清水区、地元企業も訃報に反応。TARAKOさんへ感謝の思いを込めたメッセージをSNSなどでつづっていた。
記者は世間の反応や声を確認しようと、ネットやSNSを駆使して確認作業を進めたが、あまりの量の多さに手が回らなかった。追悼文や惜別の言葉、量だけで測ることができる訳ではないが、世間からどれほどTARAKOさんや「まるちゃん」が愛され、喪失感が大きいものなのか伝わってきた。
昔、清水区にある商業施設「エスパルスドリームプラザ」内にある「ちびまる子ちゃんランド」に家族で訪れたことを思い出した。人混み嫌いの母親も「まる子ならいいよ」と快諾。いざ入場してみると、さくら家やまる子が通う学校など、日常の風景が再現された空間が広がっており、幅広い世代のお客さんであふれていた記憶がある。
ニュースサイトやテレビで「TARAKOさん」「まる子」の文字を見るたび、もうあの「まるちゃん」には会うことができないのかと思うと切なくなる。声優キャスト陣の方々は、お年を召している方も多いとは思う。だが、この先もお茶の間から「まる子」たちの姿がいなくなることのないよう、歴史も放送も続いて欲しい。【望月千草】



